以前この町を救ってくれた3人の若者が来た。
あの礼儀正しい白魔導師はどこいったんだ。こいつらと話すのは疲れる。
ていうか。3人同時に話しかけるな。なに言っとるかわからん。
注意したら3人とも不満そうな顔をしよる。これだから最近の若者はなっとらん!


フリオニールとかいう若造の話に耳を傾けると、
どうも女神のベルが欲しいらしい。
確か北の洞窟にそんなもんがあったような気がする。
雪上船が必要だったからワシしか案内できんな。
本来、町のもの以外に貸すことはないんじゃが
彼らには町を救ってもらった恩がある。
それを果たさないわけにはいくまい。これが男の義理人情


意気揚々と出かけたとたん
何を思ったかワシを殴りだした。
っく!ワシとしたことが、不意打ちだったこともあり直撃してしまった
ぬぉ!コノ小娘!黒魔法とはこしゃくな!熱い!熱い!ファイアは苦手じゃ!
容赦がない攻撃。
この辺のモンスターなぞ相手にしないワシが手玉に取られるとは・・・


とどめの一撃はガイという獣のようなやつだった。
薄れ行く意識の中で、あの白魔導師がここにいない理由がわかった。
彼らから逃げたか・・・あるいは死んだか。


娘よ。父は帰ってこれぬやもしれん